リベルタドーレス杯準決勝。ブラジルのアトレチコミネイロとアルゼンチンのニューウェルスとの第2戦はアトレチコがホームでニューウェルスを迎え撃った。
アトレチコには昨年、ロナウジーニョが移籍した。
フラメンゴが給料支払いを滞納するという、いかにもブラジルらしい理由でロナウジーニョが契約を一方的に解除したのだが、これが本人にとってもアトレチコにとってもいい結果につながっている。ロナウジーニョは体の切れが戻ってチームを引っ張り、アトレチコは一気に浮上してきた。
ニューウェルスはアルゼンチンのロサリオという街のクラブだ。一度訪れたことがあるが、人口100万人ほどの、のどかな地方都市だ。メッシの出身地で、彼は子供時代ニューウェルスの下部組織でプレーした。もっとも、いろいろ聞いて回ったけれどそのころのメッシを覚えている人はほとんどいなかった。
初戦を0-2で落としたアトレチコは、ボールを支配して攻撃する。一方、ニューウェルスはGKが度々好セーブを見せて粘り強く戦った。カウンターも鋭く、マキシ・ロドリゲスが球を持つとチャンスにつながった。
先制したのはアトレチコ。ロナウジーニョが見事なスルーパスを通した。ただ、その後はマークが厳しくなってキープに苦労し、後ろへパスを戻す場面が目立った。時折サイドを突破したけれど、決定的なチャンスを作る場面は多くなかった。まあ、そんな日もあるだろう。
途中でスタジアムの明かりが消えるハプニングもあったが、会場は「俺は信じてる!」の合唱でホームチームを鼓舞し続けた。ちなみにスタジアムの停電は自分も何度か経験している。ブラジルでは珍しくないようだ。
1-0のまま、試合は過ぎていったが後半39分にアトレチコが2点目を決めて合計点で追いついた。PK戦は最後にロナウジーニョが決め、マキシ・ロドリゲスが止められて決着。アトレチコが土壇場で逆転した形で決勝進出を決めた。
会場もテレビのアナウンサーも優勝したような大騒ぎだ。この情熱がリベルタドーレスの一番の魅力だろう。
決勝はパラグアイのオリンピアとの対戦になった。ともに初優勝を目指す。パラグアイのチームが南米一になるのか、ロナウジーニョ率いるチームが歴史を作るのか。面白い戦いになりそうだ。
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