2013年6月17日月曜日

ビール付きの観戦も大丈夫だったコンフェデ杯の開幕戦


日本にとっては残念な開幕戦だったけれど、コンフェデ杯が大過なくすべりだして、まずはほっとしている。うまく大会が運営できるのか、本当に心配だったのだ。

懸念材料の一つがビールだった。ブラジル国内法ではスタジアム内のアルコール販売は禁止されている。「サッカースタジアム内での殺人」で書いた通り、サッカーに絡む暴動や犯罪は後を絶たない。これまでのサッカーファンの行動を考えると、禁止は当然のことだった。

だけど、ここにスポンサーの問題が絡んでくる。コンフェデやW杯の公式スポンサーにはバドワイザーが入っている。前回のW杯でもスタジアム内でバドワイザーのビールが売られていたし、当然、今回も要求していた。

「スタジアム内でビールを売るのを許可すべきかどうか」。法的な問題もあり、ブラジル国内で侃々諤々の議論があったけれど、最終的に販売を認めることになった。やっぱりスポンサーは強い。

まあ、実際には「アルコール禁止」と言ってもこれまでもスタジアムの外でしこたま飲んでから入場する連中はいっぱいいた。

コリンチャンスのホーム、パカエンブースタジアムに行くと、試合前から麻薬でラリっている連中がたくさんいる。入場してからスタジアム外へひもをつるしてビールを引っ張り上げる手口まであるという。本当にブラジルでは何でもありだ。

コンフェデの開幕戦。ビールも販売する売り場には長い列ができた。案の定、売り場近くで固まっていい気分で騒ぐおっちゃんたちもいたが、おおむね平和だった。

ブラジルが快勝したのも、安全面だけで言えばいい結果だった。万一日本が勝っていたとしたら、何かが起きる可能性はあった。持ち込み禁止になったカシローラ(応援グッズ「カシローラ」製造会社の巻き返し策とは?参照)のように、いろんなモノがピッチに投げ込まれていたかもしれない。

優勝の行方はともかく、このまま無事に大会が終わることを願っている。


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