コンフェデ杯とワールドカップが、ほかのサッカーの試合と決定的に異なる点がある。
それは、観客席がホームとアウエーに分かれていないことだ。敵も味方も、サポーターたちはごちゃまぜに座る。
敵味方がきれいに分断され、2つのチームカラーに色分けされたスタジアムを見慣れていると、ちょっと不思議な感じがする。
開幕戦のブラジル-日本戦でも、両国のサポーター同士が声をかけ合い、肩を組んで写真に収まる光景があちこちで見られた。そんな様子を見ているだけでサッカーっていいなあと思う。
コンフェデ杯の観客はブラジル人がほとんどだったから、ブラジルカラーの黄色がスタジアムのほとんどを占めた。だけど来年のワールドカップでは、各出場国のサポーターがもっとたくさん訪れるだろう。スタジアムは2つのチームカラーがまだら模様になるに違いない。
たとえば、前回のW杯のことを思ってみる。あれだけ多くの日本人とパラグアイ人が、南アフリカという地の1カ所に集まることなんて、歴史上初めてだろうし、おそらくもう2度と実現しないだろう。考えてみれば、奇跡のような瞬間だ。
来年も、そんな奇跡がたくさん起きる。勝敗は確かに重要だけど、かけがえのない出会いはそれに負けないくらい大事だ。
あり得ない出会いに巡り合い、友情を交わす。コンフェデやワールドカップの最もステキな風景だと思う。
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