2013年4月23日火曜日
自転車が走ってる
9カ月ぶりにサンパウロに来て驚いたこと。
自転車が走ってる!
日曜日・祝日の決まった時間だけなのだが、中心部のパウリスタ通りをたくさんの自転車が走っている。
ブラジルでは車の運転が荒く、みんな交通ルールを守らない。曲がるときにウインカーを出さないのも当たり前で、歩行者よりも車優先の社会だ。
だから自転車は危険で交通事故に遭う確率が高く、死亡事故も後を絶たない。「サンパウロで自転車に乗るなんて、死ぬようなものだよ」と現地の人たちは口をそろえる。
そのため、都心に住む人たちにとって自転車は交通手段ではなく、趣味の一つになっているようだ。乗るのは公園。近くまで車に載せて自転車を持って行って、公園の周回コースをぐるぐると乗り回す。なんだか変。
そんな状況に異を唱えた人たちが多かったのか、ちょっとだけど道路を自転車が走れるようになったみたいだ。日本と違うのは、中央分離帯寄りの車線を走るということだ。
ただ、自転車専用レーンが設けられていてもルールを守らないと意味はない。実際に、車がレーンを無視して自転車にぶつかる事故が起きているとのこと。
信用されていないのは自転車側も同じ。信号ごとに人が立っており、歩行者が横断歩道を渡る際には旗で自転車を止めている。
コストはかかるけど「性悪説」に立たないと、事故は防げないということだ。もっとも、旗にはちゃんとBradesco銀行のマークが入っていた。ここでコストは回収しているということか。
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