2013年4月28日日曜日

新しいマラカナンスタジアムにちょっとがっかり


ブラジル人は数字が苦手?って書いたら、同じ趣旨の発言をした日本の大臣がいたようだ。
「ラテン系だから正確な数字がつかめない」とか。

一国の大臣は国益を第一に考えて発言や行動をしなければいけないので、たとえ心の中で思っていても口にしてはいけないことや行動に移してはいけないことはたくさんある。撤回するのは当然。自分が大臣じゃなくて良かった。

さて、新装開店したマラカナン競技場。

普通の、どこにでもあるスタジアムになってしまった。

改修前の2007年に一度だけ試合を見に行ったことがあるのだが、その面影はもうどこにもない。コンクリートの石段にぐるっと囲まれた、どっしりとした趣。最上段から見下ろしたとき、まるで宙に浮いたように感じたスタジアムの大きさ。

それが、こぢんまりと整った、特徴のない場所へと変身してしまったのだ。

中南米には、一度行けばいつまでも心に残るスタジアムがある。メキシコのアステカスタジアムや、ブエノスアイレスのボンボネーラ。そんな場所の一つが消えてしまったようで、残念だ。

FIFAの基準は確かに大事かもしれないが、長年愛され続けた独特の雰囲気を保つように改修できなかったのだろうか。全部が欧州と同じになってもつまらないだけだ。

ちなみに、スタジアム内の男子トイレはこんな感じ。




大画面モニターや音響施設は近代化したのに、トイレだけは昭和。なんでだ。



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