2013年4月26日金曜日
リオデジャネイロでアパートを探す・続き
リオデジャネイロの地形を見ると、海と山に挟まれた細長い土地だというのが分かる。
目の前がビーチでも、ちょっと後ろを振り向けば背後に山が迫っている。その狭い土地に、ビルがひしめいている。
平地に住めない貧しい人たちは山の斜面に張りつくようにスラム街(ファベイラ)を作って生活している。リオのスラム街を描いた映画「Cidade de Deus」に、ファベイラから子供たちが駆け下りて海へ向かう場面があるが、これを見るとスラム街と観光地のビーチがいかに近いのかがよく理解できる。
そんなリオでワールドカップやオリンピックの世界的なイベントが開かれる。
人が流入し、当然のように地価は高騰する。不動産価格はこの5年間で約3倍に、家賃もおよそ2倍になった。その間のインフレ率は30%台なので、いかに土地バブルが膨らんでいるのかが分かる。
だから、貸手側は強気だ。「さっさと契約しないと、どうなるか分からないよ。借りたい奴はほかにもたくさんいるからね」と平気で口にする。ある物件を見に行こうとしたら、「2日前に契約されちゃったよ」と言われたことも。
どこまでが本当で、どこまでが駆け引きなのか見極めるのは難しいのだが、物件が少ないのは事実。理想的な物件を見つけるのは極めて困難だ。そして、しんどい交渉を覚悟しなければならないのだ。
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