2013年6月12日水曜日

ブラジル料理の味は、甘いか塩辛いかしかない


サンパウロで生活すると、実感することがある。

ブラジル料理には味が2種類しかない。甘いかしょっぱいかだ。

ブラジルはサトウキビの産地だ。地元の蒸留酒「カシャーサ」も原料はサトウキビ。砂糖は歴史的にも身近な存在だから、何にでも砂糖をたっぷりと入れる。

カシャーサにライムやイチゴ、ブドウなどの果物をつぶして加え、砂糖をいっぱい入れたのがブラジルのカクテル「カイピリーニャ」。日本酒を使うのが「サケピリーニャ」。もちろん砂糖たっぷりだ。

ブラジルは果物が豊富で、ジューススタンドもあちこちにあるけれど、何も言わなければ果汁100%ジュースに山ほど砂糖を入れられてしまう。健康的なはずが、思いっきり不健康になる。いつも「砂糖なしで」と頼むのだが、忘れてしまうとすごく甘いジュースを飲まされることになる。

もちろん、デザートも甘さたっぷり。当初は日本の繊細な味のケーキが懐かしかったのだけど、いつしかブラジルのあま~いデザートに慣れてしまうのが恐ろしい。

もう一つの味が塩味だ。ブラジルのバーベキュー「シュハスコ」の店にいくと、塩気の多い肉をいっぱい食べることになる。

一説によると、ビールをたくさん注文させるため、との噂だ。

ほかの料理も基本の味付けは塩。

で、レストランに行くとテーブルの上に砂糖と塩が置いてある。見あたらないのがコショウだ。スーパーにもあまり置いていない。

ピリ辛風味や、しょうゆ味、味噌味などいろんな味を楽しめる日本の食生活に慣れてしまうと、単調なブラジル料理にすぐ飽きてしまう。

もっとも、東北部にはトマトなどの野菜で魚を煮込んだ料理「ムケカ」もあり、多少のバリエーションはあるようだ。

あまり期待はせずに、ブラジル各地の名物料理を楽しみたいと思っている。

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