昨日、ブラジル-イングランド戦の取材許可証を取りに行ったのだけど、結局あきらめて帰ってしまった。
受け取り場所のマラカナンスタジアムに到着し、「プレスの許可証はどこで受け取ればいいの?」と質問。示された場所に行くと、長い長い列ができていた。でも、どこか違和感が。
若い女の子たちや、ヘルメットをかぶった作業服姿のおじさんたちも同じ列に並んでいるのだ。こんな格好のジャーナリストがいるはずはない。おかしいなと思い、前方へ様子を見に行った。
受付窓口があるプレハブの入り口は閉められている。そこには人だかりがあり、ちょっとした混乱が起きていた。係員が説明するのだが、みんな口々に文句を言っている。その様子を撮影する人も。きっとマスコミ関係者だろう。
話を聞くと、問題は明らかだった。マスコミも工事作業員もボランティアも、同じ1カ所で受け付けているのだ。
しかも。
2日のブラジル-イングランド戦の受付だけでなく、コンフェデ杯用の受付も同じ場所で同時に行っているというではないか。
この国の運営能力の無さは分かってはいたが、ここまでとは。ホントに大丈夫か。
列は全く動いていないらしい。ボランティアの女の子が出てきて「混み合っているんです。係員はランチも食べずに仕事しています」と説明したのだが、そんな問題じゃないような。
ヘルメットのおじさんたちは女の子に「許可証がもらえないと工事ができないよ。21人分必要なんだ」と訴えてる。本来なら昨年12月に終えているはずの工事をいまだにやっているが、さらに遅れそうだ。
実は、混乱ぶりを想定はしていた。というのも、受付初日にイギリスのマスコミが報じていたからだ。きっと彼らも頭に来て記事を書いたのだ。
だから、ちょっとだけ期待していた。報道されて、もしかしたら改善するのかも。でも、やっぱり期待は裏切られた。この国の運営に期待するのが間違っていた。
3時間も4時間も待つのはつらいので、翌日早朝に出直すことにした。帰りのタクシーからは、スタジアム外の工事の様子が見えた。運転手によると、駅とスタジアムをつなぐ歩道橋を整備しているとのこと。でも、まだ骨組み段階の部分も多い。
「コンフェデ杯にはとうてい間に合わないね」と運転手。
ホントに大丈夫か。
0 件のコメント:
コメントを投稿