2013年6月15日土曜日

コンフェデ杯、ブラジル代表の前日練習


コンフェデ杯開幕を前日に控え、ブラジルと日本の両国代表がブラジリアのスタジアムで公開練習をした。

取材するためスタジアムへ歩いていくと、ファンと見られる男が近づいてくる。そして臆面もなくこう言った。「中に入りたいから取材パスを俺にくれないか?」。おいおい。

入口では荷物のチェックをするためX線の機械を通すのだが、ペットボトルの水を持っていたので、それを係員に申告した。すると、ニコニコしながら「水は冷たい?」と聞いてくる。

一日中暑くて、係員の連中もぐったりしているのだ。水は買ったばかりで冷たかった。渡すと嬉しそうに飲むまねをする。チェックが終わり、ペットボトルを受け取って立ち去ろうとすると、一人の係員がおもむろに財布を取り出した。

何をするかと思ったら、目の前で50レアル札(約2200円)をヒラヒラさせて「水を買うよ」のしぐさ。「もちろん、売るよ!」と言ったら慌ててひっこめ、周りは大爆笑。こういうやりとりがいちいちあるのがブラジルっぽくて楽しい。

記者会見ではスコラリ監督がプレッシャーについて聞かれ、「プレッシャーは普通だ。強い国だから、重圧は常にある。タイトルを狙うチームにとっては当たり前のことだ」と返答。

ネイマールがクラブでの試合も含めてここ9試合無得点が続いていることに関しては「何も言うことはない。彼は献身的にプレーしている」とかばっていた。

結果が出ていないためブラジル代表への批判は強く、厳しい質問も次々と飛んだ。「日本に負けたら恥か?」と質問したメディアも。

「恥とは思わない。サッカーは強い方が勝つ。日本もレベルが高いからここにいるんだ」と日本に配慮した答えだったが、もし負けたら大騒ぎになるだろう。

緊張感があった監督会見とは違って、選手たちはリラックスした様子で練習していた。ネイマールも笑顔いっぱい。いつでも無邪気な遊び心があるのがブラジルのいいところ。試合が楽しみだ。

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