2013年6月3日月曜日

ブラジル-イングランド戦を観戦した


新しいマラカナンスタジアムでの初の公式戦、ブラジル-イングランド戦を観戦した。

イングランドのホジソン監督が「新しいピッチだし、暑いし、警戒しすぎた」と振り返ったように、前半はブラジルの一方的なペースだった。ボールを保持し続け、シュートを連発。だが、決めきれない。

イングランドはまるでやる気がないかのように、ほとんど攻める場面がなかった。実は本当にやる気がなかったのかも。

ブラジルがひたすら打ち続けたミドルシュートは後半、ついに実った。エルナネスのミドルがバーに当たり、その跳ね返りをフレッジがボレーで押し込んだ。1-0。ここからゲームが動く。

反撃に転じたイングランドは、チェンバレンがペナルティーエリア外からゴール左スミへ決めて1-1の同点に。

次のルーニーのゴールがすごかった。ハーフラインより敵陣に入ったところからドリブルで中へ切り込むと、GKの位置を見定めて巻くようにシュート。ゴール右上スミへ見事に決めた。1-2。

逆転されたブラジルは後半38分、右クロスにパウリーニョがボレーで合わせて同点にしてなんとか敗戦を免れた。結果は2-2。

「長いシーズンの終わりに遠征して、こういう試合をするのは難しい。満足している」というホジソン監督の感想は本音だろう。

ブラジルは相変わらず個人技の高さとシュートへの意欲は示したが、組織的に崩す意図は感じられなかった。DFダビド・ルイスが最終ラインから前線へ直接放り込むパスを何度か試みたのはチームコンセプトなのだろうか。

ネイマールはさすがのプレーを見せていた。彼が左サイドに開いて仲間を生かすプレーをするときが、相手に最も脅威を与えるようだった。一方、ボランチ陣は消えている時間が長かった。スコラリ監督はまだまだ手探り状態なのかもしれない。

ひとことで総括すると、ベテラン揃いのイングランドが若いブラジルをうまくあしらった試合といえよう。

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