2013年7月14日日曜日

サンパウロでは1回、リオでは2回、キスをする


ブラジルでポルトガル語の勉強を始めたばかりのころ、先生がブラジル人の振るまいの特徴について教えてくれた。

一言でいえば、相手の体によく触る。

これは男でも女でも同じ。男同士の挨拶は握手だけど、仲良くなると肩を抱き合ったり、ハグしたりする。

相手が女性だと、挨拶でほっぺのあたりにキスをするのが習慣だ。実際はブチュっと口をつけないで、ほほを寄せてチュッと音を出すのだけど。

サンパウロでは通常、キスは1回。これがリオデジャネイロになると左右に1回ずつの計2回、チュッ、チュッとやる。

理由を聞くと「サンパウロの人たちは仕事で忙しいから1回しか時間がないんだ」。本当かなあ。

でも、のんびりしているブラジル東北部では3回以上キスするとも聞くから、やっぱりそうかもしれない。

挨拶のキスだけでなく、話をするときにも相手の肩を抱いたり、背中をポンポンとたたいたり。自分もそんな習慣が身についた。

アパートの守衛さんにも「よお、元気?」と言ってポンポンと肩をたたく。日本ではなかなかやらないよな。

ブラジル人男性と付き合っていたドイツ人女性の友人に、「ブラジル男のどこがいいの?」と聞いたことがある。すると「いつもくっついて、髪をなでたり肩を抱いたりしてくれるのがいい」との返事だった。

テレビドラマを見ていても、手をつないだり、ほほをなでたり、しょっちゅう相手の体を触っている。

日本ではセクハラ間違いないだ。

ところで、お互いに仲良くなると、女性との挨拶もキスだけでなく、ギュッとハグして再会を喜び合う。

世界を飛び回る、あるブラジル人の大学教授はこんなことを言っていた。「やっぱりブラジルの挨拶が一番いいよね。だれだって女の子とハグしたいだろ」

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