2013年7月17日水曜日

リオデジャネイロのマクドナルドはスローフードだった


たまに食べたくなるマクドナルド。午前11時過ぎとやや早い時間帯だったが、近くの店に行ってきた。

客はまだ少なく、店員たちもボーっと立っている。

セットの注文を受けてから、おもむろに冷凍ポテトをかごに入れ始めた。

これは想定内。「ちょっと待ってください」と店員は言った。

ようやく揚がって受け取れるかと思ったら、違った。今度はポテトに振りかける塩を入れるための容器を組み立て始めた。それも、紙ナプキンで一つ一つ拭きながら。

そんなの、突っ立ってる間にやっとけよと思うのだが、まあ、やるわけがない。

なかなかうまくいかず、もたもたしながら容器の組み立てが終わった。やっと塩を袋から取りだして容器に入れる。

ところが、容器を振っても塩がなかなか出てこない。紙ナプキンで穴を拭いて開けようとしたとき、それを床に落としてしまった。

どうするかと思ったら、店員は何知らぬ顔で紙ナプキンを拾い上げ、再び容器の穴をフキフキ。塩を振りかけたころ、ハンバーガーはかなり冷めていた。

何事もなかったかのように「ボン・アペチチ」(どうぞ、召し上がれのような意味)と言われてセットを受け取った。そのころには店内は客でにぎわっていた。

リオデジャネイロに住んでいると、こういうことばっかりだ。

近所のスーパーは午後6時になっても6台のレジのうち2台しか動かさず、買い物客は長い列を作らされる。客たちは「夕方に2カ所しかレジを使わないなんで、なんて店だ」と愚痴を言い合いながらじっと待つのだ。

なんでもない普通のことが当たり前に行われる日本は、奇跡の国のように感じてしまう。

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