2013年5月14日火曜日

当たり前のこと


アメリカのワシントンDCで、iphone と ipad を買いにアップルストアに入った。

チーフらしい店員に用件を聞かれて答えると、「彼女が受け付けます」と横に立っていた女性を紹介された。彼女は目が不自由で、足元に盲導犬が横たわっていた。「じゃあ、任せた」と言ってチーフは去っていった。

彼女の前でこういう商品が欲しいと説明すると、すらすらと答えてくれる。色や機能を決め、口元のマイクロフォンで注文を告げる。

しばらくすると別の店員が品物を持ってきて彼女に手渡した。彼女は手元の機械にバーコードを読み取らせる。iphoneはあまりにバーコードが小さくて、さすがに場所が見えないと読み取らせるのは難しいようだった。この時だけはほかの店員に助けを求めたが、ipadは自力でバーコードを探し当てた。

クレジットカードも彼女は手探りで裏表を感知して読み取る。領収証を求めると、「メールで送りましょう」。メールアドレスを、一文字ずつ手探りでスマホに入力していく。「ハイフンは難しいの」と、ちょっと時間がかかったが、入力を終えて送信。あとでホテルに帰ってチェックしたら、間違えずにちゃんと送られていた。

目の不自由な人が店頭で仕事を任せられ、ほとんど1人できちんとこなす。そんな光景が当たり前のこととしてある。アメリカの豊かさの一端を感じた。




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