2013年5月15日水曜日

ワシントンDCにはエチオピア人がいっぱい


ワシントンDCで最初に乗ったタクシーの運転手はインド人だった。もう20年住んでいるという。故郷はデリーで、子供が3人。「アメリカで働いていると、みんな金持ちだって思われてしまう。どんどんカネを送れって言われるけど、ここの暮らしも大変なんだよ」と愚痴を聞かされた。

本人はイスラム教徒。「ここにはパキスタン人もたくさんいるよ。とても仲良くしてる。インドでも本当はヒンドゥー教徒と仲がいいんだ。争いは政治のせいだよ」と強調していた。

2人目のタクシーの運転手はエチオピア人だった。でっかいコーヒーのカップでグビグビ飲みながら運転する。「エチオピアのコーヒーなんだ。国から送ってきてもらって、自分で作って飲む。これがないとダメだね」。

エチオピア人なんて珍しいので、いろいろ話をした。料理は、チャパティーのようなパンに、ラムの肉が主らしい。「でも、スパイスは国の特別なやつじゃないと本物じゃない」。エチオピアの言語については「5000年の間、使われてきた言葉だ」と誇らしげだ。アラビア語ともちょっと似ているという。

同僚に聞くと、ワシントンにはエチオピア人がいっぱいいるらしい。エチオピア料理店まであるという。アフリカにはたくさん国があるのに、なぜエチオピアなんだろう。不思議だ。

ところで、エチオピアは経済成長がめざましく、ワシントンに来ているエチオピア人のなかには「国に残っていた方がもっと稼げたのに」と悔やむ人までいるそうだ。

それにしても、まさに多国籍国家。日本でインド人やエチオピア人が運転するタクシーに乗り合わせるなんて想像するのも難しい。

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