2013年5月22日水曜日

サッカースタジアム内での殺人



サンパウロ州選手権決勝でコリンチャンスに敗れたサントスのサポーターと警官隊が衝突した、とテレビ局グローボが報じている。

経緯は建物の上から撮影された映像によって、はっきりと分かる。まず、サポーターの旗を取り上げようとして警官隊とサポーター集団がもみ合いになった。人数で劣る警官隊は催涙弾(?)を発射してなんとか遠ざけようとする。だが、サポーター側は投石で反撃。小さく固まって守ろうとする警官隊に向けて机までが投げられた。

やがて応援隊が到着して次々と催涙弾を発射。最後には騎馬隊までが登場してサポーター集団を蹴散らした。

どっちもどっちだが、警官隊が少人数と見るや取り囲んで石や机を投げつける集団はやっぱり危ないとしか言いようがない。

この日は死者が出なかったものの、ブラジルではファン同士の争いによる死者が年間2けたにのぼっている。その9割がスタジアム外での争いだ。

残りの1割がスタジアム内での暴力によるものなのだが、その方法は計画的だという。

ナイフなど危険物の持ち込みは入り口で厳重にチェックされる。だが「危ない」サポーターはそれを女性に持たせるのだという。スタジアムに女性警官は少なく、女性に対するボディーチェックは緩いため、ナイフの持ち込みも容易だ。それをスタジアム内で受け取り、争いが起きたときに持ち出して使うらしい。

熱狂的なのはいいが、ここまで来ると病気だ。

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