2013年5月26日日曜日

ネイマール「行くよ、でも戻ってくる!」



ネイマールの移籍が正式に決まった。バルセロナかレアル・マドリードのどちらかを選ぶことになるが、バルセロナに決まりとの見方が圧倒的だ。

地元スポーツ紙「ランセ」の一面は、メッシとネイマールのユニホームを着た子供を並べた写真だ。レアル関係者が「(バルサとの)競争には負けた」と話しているという記事も載せている。

契約金が欲しいサントスは売り時を探っていたし、バルサとの交渉は以前から報じられてきただけに、驚きは少ない。受け止め方もおおむね好意的だ。「いままでサントスでよくやってくれた。バルサでも頑張れ」という論調だ。ネイマールはロッカールームの壁に「俺は行く。でも戻ってくる!」と書き残したらしい。

今日はほかの取材でたまたまサントスを訪れたので、タクシーの運転手といろいろ話をした。「ネイマールがいなくなって寂しいね。でも、バルサに行くのはいいことだ」と運転手。意外と冷静な見方をしていて、「サントスではピッチ上でフェスタ(お祭り)をしていたけど、向こうでは組織的にプレーしないといけない。適応しないとダメだし、ベンチを温めることもあるだろうね」と解説者のような見解だった。

取材の帰りの運転手は35年間サントスに住んでいる人だった。「残念だね」というのは行きの運転手と同じ。「ヨーロッパに行ったらまず筋肉をつけなきゃ。ネイマールは華奢すぎる」というのが彼の考えだ。ヨーロッパではフィジカルが強くないとダメだ、というのがブラジル人に多い考え方だが、それには異論もある。

「サントスは弱くなるだろうね」とも話していたが、どうもそれほど悲しんでいないようだった。突っ込んでみたら、白状した。「実は俺、コリンチャンスのサポーターなんだよ」だって。

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