2013年5月6日月曜日
PKを外したのは・・・
サッカーのサンパウロ州選手権、サンパウロ-コリンチャンス戦をテレビ観戦した。試合は0-0のまま終わり、PK戦を4-3でコリンチャンスが制して、決勝に進んだ。
インターネットでGLOBOの電子版を見ると、トップ記事になっている。サッカー記事がトップになるのはしばしばあることだが、そこには日本では考えられない見出しが付いていた。
「ガンソとルイス・ファビアーノがPKを外し、コリンチャンスが決勝へ」
身も蓋もない。PK戦で失敗した選手を名指しで見出しに取るとは!
そこには、サッカーに対する限りない厳しさがある。
日本代表のオシム元監督や、解説者のセルジオ越後さんはよく口にしている。「日本のマスコミは、選手の悪いプレーに対して批判が足りない」と。
確かにそうだ。良かったプレーをほめはするが、悪いプレーに触れることは少ない。しかもそれを名指しでしっかりと指摘する記事は少ない。
たとえば、日本がワールドカップ出場を決めきれなかった先日のヨルダン戦。一つだけその原因を挙げるとすれば、遠藤のPK失敗だろう。遠藤が決めさえしていれば、勝ち点1を得られていたのだから。
もちろん、だれしもPKを外すことはある。しかも「PK職人」として絶大な信頼がある遠藤だ。彼が外したのなら仕方ないと思うかもしれない。彼を責めるのは、はばかられる雰囲気がある。
でも、失敗は失敗だ。ブラジルだったら、「遠藤がPKを外して敗れる」と見出しがついただろう。なぜなら、それが直接的に一番大きな理由だからだ。
ところで、サンパウロ-コリンチャンス戦は正直、つまらなかった。ゴール前でのアイデアに欠け、両チームともチャンスらしいチャンスを作れなかった。
テレビの解説者は容赦なくコメントしていた。
「両方とも、全くいい試合をしていない」
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