サンパウロのパカエンブースタジアムにサッカー博物館が併設されている。いつも「行こうぜ」と誘われて断れず、これまで7、8回は訪れた。
このほど、再訪する機会があった。初めて行くという同僚と一緒だったのだが、博物館を出た後に鋭い指摘を受けた。
「博物館にはトロフィーがないね。選手のユニフォームやシューズもほとんどない」
なるほど。確かにそうだ。ワールドカップの写真や映像、サッカーの歴史の展示物はあるけれど、記念品はほとんど見かけなかった。ペレのユニフォームが1着あるだけだ。もっといろんな選手の物があってもいいのに。
ところで、パカエンブーは昨年世界一に輝いた人気クラブ、コリンチャンスの本拠だ。案内してくれた広報もコリンチャンスファン。
「コリンチャンスファンじゃないと職員になれないの?」と聞いたら「そんなことない。いろんなチームのファンがいるよ」と返ってきた。ただ、ユニフォームを着て見学していたのも、コリンチャンスの下部組織の子供たちだった。
こんなところにライバルのパウメイラスのファンは来たくないだろうな。
そうか。ブラジルの優勝トロフィーをずらりと並べて飾っていたら、アルゼンチン人は来なくなるのかもしれない。
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